アイドリングストップ車のバッテリー交換 注意点

車の部品を自分で交換する人も多くいると思います。

一番多いのは、タイヤ交換、次にバッテリー交換ではないでしょうか。

アイドリングストップ車は、通常のバッテリーよりもバッテリーにとって厳しい条件で使用される為、寿命もやや短めであることが多いようです。2~3年で交換となることが多いでしょう。

アイドリングストップ車のバッテリー寿命の判定は、エンジンが始動できないとなる前に、「アイドリングストップしなくなる」ことが多いですね。

どのメーカーも、信号待ちなどアイドリングストップ後に再始動できなくなっては、立ち往生してしまうなどの懸念があるため、バッテリーの状態を監視するためのセンサーを付けています。

内部抵抗や電圧・温度などを管理し、バッテリーの状態を予測してバッテリーが寿命を迎える前にアイドリングストップの作動を停止します。

↓マイナス端子についているセンサーの例

バッテリーが劣化してくると、アイドリングストップが動かなくなることで、目安と判断してもいいと思います。

ただし、週末しか乗らないという場合などは、単純に充電不足によるものの可能性もあるため、充電後(長時間の走行後)に作動するか、しないかの判断をすべきです。

バッテリーが交換時期にきた場合、メーターにアイドリングストップランプが点滅したり、液晶にエラーを表示する車種もあるようです。

アイドリングストップ車は、専用のバッテリーが搭載されています。

例えば、軽自動車ですと、M-42という規格のバッテリーが搭載されていることが多いです。

サイズは、通常のバッテリーB20と全く同じで、M-42/B20L兼用で販売されているバッテリーもあります。

アイドリングストップ車用バッテリーは、内部抵抗が小さく充電受け入れ性能が高くなっていて、エンジンが停止している間に放電した容量をエンジンが掛かってからなるべく早めにバッテリーに溜め込むことができるようになっています。その分通常のバッテリーよりも値段は高価です。

M-42が搭載されたアイドリングストップ車にB20Lのバッテリーは搭載でき、エンジンも問題なく始動できてしまいますが、アイドリングストップしない、寿命が短いなどという可能性が大いにありますので、緊急時以外は規格のバッテリーを取り付けるのがベストです。

逆(アイドリングストップしない車両にアイドリングストップ車用バッテリーを取り付ける)は、可能です。バッテリーメーカーに確認した際も同様の回答でした。しかし、指定のバッテリーよりも高価であり、寿命が延びるとも思えないので、メリットはありません。

アイドリングストップ車のバッテリー交換時の注意

実は、アイドリングストップ車のバッテリーを自分で交換し、失敗する例は多いです。

失敗といっても、ショートさせるとか、破損させるというわけではなく、作業は正常でもうまくアイドリングストップしないといったケースが多いです。

実際に携わったことのある失敗例をご紹介します。

①バックアップをとってバッテリー交換を実施した。

ガソリンスタンドやディーラーでも多く実施されている、バッテリー交換時のバックアップ電源接続。じつは、車種によってはコレが悪さをしてしまう事があります。

バックアップは、車載のオーディオ、ナビや時計などのメモリーを維持するために有効です。

バッテリーセンサーによりバッテリー管理が行われている場合、その値がエンジンのコンピューターに記録されていることが多いです。バックアップ電源を取ることで、その値がリセットされず、継続してしまうため、車(エンジンのコンピューター)は、バッテリー交換されたことに気づかず、継続してアイドリングストップ作動を停止させてしまいます。

この場合、一度、バッテリーのマイナス端子を取り外して5分以上放置後に再接続すると、無事アイドリングストップが作動することが多いです。

②満充電ではないバッテリーを取り付けた

バッテリーをホームセンターやネットで購入した場合、充電済みであることがほとんどだと思います。

ただし、在庫期間がある程度続いた場合、バッテリーは自然放電してしまい、満充電状態ではない可能性があります。

その場合、バッテリーの内部抵抗は充電量低下に従い増加してしまい、劣化したバッテリーが接続されたと車両に判断されてしまう場合もあります。

大抵の場合、新品バッテリーであれば充電することで内部抵抗が減り、正常になりますので、しばらく走行してもアイドリングストップが作動しない場合は、走行による充電(数時間以上走行)や、充電器による充電を実施後、①と同じくマイナス端子を外し、しばらく放置してから再接続することで、アイドリングストップが作動し始めます。

③バッテリー端子の締め付けが弱い、接触が弱い

意外とDIY作業で多いのが、バッテリー端子の締め付けが弱い事です。

バッテリー端子の接触が悪い場合、バッテリーセンサーにより抵抗が多いと認識されてしまいます。

新品バッテリーの場合、バッテリーの端子は綺麗な状態であるためあまり心配はありませんが、車両側の端子の接触面は汚れていることがあります。

取り付け前に真鍮ブラシやサンドペーパーで軽く研磨し綺麗な状態で、バッテリー端子の奥まで差し込み、端子が回転しない様締め付けを行うのがベストです。
バッテリー端子は、テーパー(円錐)形状になっており、根本側が太くなっています。
バッテリー端子の先端側で締め付けを行っても、緩いままとなってしまい、接触抵抗が増えることと、バッテリー端子のはずれリスクがありますので注意が必要です。

一見簡単なバッテリー交換ですが、アイドリングストップ車はエンジンが始動すれば良いというわけではありませんので、注意して作業してみてください。

決してできないわけではなく、少しコツが必要なだけです。

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コメント

  1. seki より:

    アイドリングストップ車の情報ありがとうございます。当方車(カローラアクシオ)購入後3年半でエンジンがかかりにくくなってきて、アイドリングストップモードにもなりにくくなってしまい騙し騙し使っていましたが2日前についにエンジンが始動しなくなり電源オフもまともに出来なくなる状況でした。。なのでバッテリーをネットで購入して自分で交換しました、ところが交換直後エンジンかけたら数回は空回りしてかからずすごく焦りました・・あきらめずに続けてたら何とかやっとかかりました。どうやら新品側バッテリーの初期充電電圧が下がっていた可能性があり、充電の意味で数時間しばらくアイドリングしてあげたらほぼ正常に動作するようになりました。その後公道を走っていた所アイドリングストップモードにしても止まらない事に気付き、悩んでいた所この情報に巡り会いなるほどそういう理屈だったのかと納得いたしました。実は当方アイドリングストップ車でありながらバッテリー他への負担を減らしたいがゆえ、常にストップモードを「切」にして走行していまして今後も切にして使うつもりなのですが
    そこで今回怪我の功名でこのままリセットせずに使い続けることはまずい事でしょうか? もし宜しければご意見くださると幸いです。

    • 水野健太 より:

      コメントいただき、ありがとうございます。
      バッテリー交換後のエンジンが始動しにくい件は、恐らく、学習値が一度リセットされている為、かかりにくい症状が出たのだと思います。バックアップ電源を接続してバッテリー交換をされたのでしたら別です。
      アイドリングストップ車も、アイドリングストップ条件にすべてが満足しないといけません。今の時期ですと、気温も低いので、気温条件や、暖房要求条件などでアイドリングストップしにくくなってきます。
      アイドリングストップを「切」でも問題ないと思いますが、せっかくのアイドリングストップ車ですし、ご自分でバッテリーを交換できるスキルがあるのでしたら、通販などを利用しやすくバッテリーを入手すれば、省燃費性能も犠牲にすることが無いと思います。
      この先、もしアイドリングストップを「切」で乗り続ける覚悟があるのでしたら、標準の(アイドリングストップ対応でない)バッテリーにしてもいいかも知れません。
      満充電時の内部抵抗の関係からアイドリングストップにならない可能性がありますが、交換時のコストも抑えることが出来ます。