平成29年2月からの検査(車検)基準厳格化について

平成29年2月(2017年2月)の車検から、検査基準が一部厳格化され、エンジンやエアバッグなどの警告灯が点灯した状態や、応急タイヤでは検査を受検することができなくなりました。
「厳格化」にビビる必要はありません。車両が正常な状態であれば、今まで通りの車検と変わることがありません。
自動車技術総合機構 審査時における車両状態にかかるお知らせ

実際に、29年3月初旬に、ユーザー車検を受検してきましたが、検査ライン入口で、ランプ・ワイパー検査と同時に、これまでは走行距離をチェックするため、メーターをチェックしていましたが、同時に警告灯の確認もされたようです。

ディーラーや整備工場での車検の場合、警告灯が点灯しているようなことがあれば、間違いなく車検時に修理が行われることと思いますが、ユーザー車検・代行車検の場合は注意が必要です。車検の目的を考えた場合と、法で定められている24か月点検は車検前後で必須であることを考えれば、警告灯点灯状態での受験はそもそも適切ではないですよね。
国産車の場合、警告灯が点灯している場合は、ほぼ故障が確実であるといえます。
(キーONから数秒は警告灯の電球切れチェックの為の点灯があります)

例えば、エンジン警告灯が点灯してしまったとき、国産車の場合最も多いのがO2センサーの故障によるものだと思います。その他プラグの摩耗による点火系不良も良くありますが、部品交換や調整が必要であり、事前の点検がより大切になってくることになります。

影響を受けやすいのは、輸入車とチューニングカー?

輸入車は、異常がなくても警告灯が点灯しやすい車種が多くあります。
車両側のセンサーが、予防的に警告を出す場合があったり、一時的な故障判定(日本は湿度が高く、センサーが製造元の想定を超えた影響を受ける場合などがある)や、燃料素性の違いで、ある時突然点灯し、気づいたら消えている…ディーラへ持ち込んでも異常なしで様子見…という経験が私にもあります。

万が一、車検のタイミングで警告灯が点灯してしまうと、面倒なことになってしまいますね。。
対応としては、悪あがき程度にエンジンを掛けなおしてみるとか、テスター持参でしょうか。
近年の高級輸入車は、ナビやメーターのコモンスペースに詳細が表示されることも多く、事前に活用したいですね。

また、チューニングカーも影響を受けやすいと思います。
マイカーで、ラリーやサーキット走行を楽しむために、チューニングを行う事もあると思います。
ベース車で中古車が選択されることも多いでしょう。
その場合、標準でついては来るが制御が邪魔になることもおおい、ABS
HU(ハイドロリック)の取り外しを行った場合、ABSの警告灯が点灯しますが、復元はとても面倒です。

ホールド性向上や軽量化のために社外品に交換される、シート
シートにサイドエアバッグが内蔵されている場合、配線を適正に処理しないと、警告灯が点灯してしまいます。

その他、チューニングROMを書いたエンジンコンピュータなど、チューニングを行った場合は様々な警告灯の点灯が予想できます。
いずれの場合も、事前に警告灯の点灯はわかっていることと思いますので、早めに処置を行い、車検に挑みたいですね。

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